
■貯水槽清掃
病院やビル、マンション等に設置されている「貯水槽・高架水槽」について、1年以内ごとに1回、槽内の清掃を行う事が義務付けられております。
長年、貯水槽清掃をされていない場合の事例として、貯水槽内に土砂・藻・赤サビ等の発生及び沈殿、雨水の浸入、またオーバーフロー管からの害虫・小動物等の槽内への侵入も少なくありません。
皆様が口にするお水です。
衛生的な水を供給するために、年に1回 貯水槽清掃を行いましょう。
貯水槽清掃後に、専門機関による水質検査を行いますので、安全な水である事が確認できます。
また、揚水ポンプ等、機械設備の簡易点検も行いますので、機械トラブルを未然に防ぐことも可能です。

■貯水槽清掃 作業手順
- ① 清掃作業前に遊離残留塩素量の測定を行い記録します。
- ② 作業直前に次亜塩素酸ソーダ50~100ppm溶液で機器類及び天井外部の消毒を行います。
- ③ 排水し、清掃前の槽内カラー撮影を行います。
- ④ 排水する水にて、貯水槽FRP等の外部洗浄を行います。
- ⑤ 槽内堆積物を完全に排出した後、槽内(電極棒・ボールタップ・タラップ・配管部等槽内付属物すべてを含む)清掃を
高圧水洗浄機及びハンドパッドにて行います(必要に応じて、換気ファンを設置します)。
- ⑥ 洗浄水をポンプで排水し、業務実施報告書の各事項の点検を行い、必要事項を記録します。
- ⑦ 清掃終了後、噴霧器で次亜塩素酸ソーダ50~100ppm溶液の噴射滅菌を行いそのままマンホールを閉じて30分間放置します。
- ⑧ 30分経過後、消毒薬のポンプ排水を行い、清掃完了状況を写真撮影します。
- ⑨ マンホールを密封して貯水を完了し、正常給水状態における槽内及び末端給水栓の遊離残留塩素測定を行い記録します。
- ⑩ 以上、①~⑨により水道法の基準適合状態を確認し作業を終了します。
